当院では以下の方法で胃カメラ検査を行います。
1 | 経鼻内視鏡 |
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口から内視鏡を入れると、嘔吐反射を起こす方がいます。
鼻から内視鏡をいれた場合ほとんど嘔吐反射が起こりません。
検査時間は約5分程度で終了します。
検査後のお食事・水分は30~2時間後より摂取可能となります。
スコープ
LASEREO 経鼻内視鏡 EG-L580NWを使用しています。
CAD EYEを導入しています。
2 | 全身麻酔での内視鏡 |
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静脈麻酔薬を注射し眠った状態で検査をおこないます。
患者さんの状況に応じて投与量を決めます。
眠っている間に約5分程度で検査が終わります。
検査終了後は2時間程ベッドで休んでいただきます。
目が覚めた後、内視鏡写真をみながら検査の説明をします。
★食事をとらずに来院していただけると、当日検査可能です。
★検査をスムーズに行うため、装飾品は外してお越し下さい。
ここでは胃内視鏡検査(胃カメラ検査)の特徴を簡単にご説明します。
バリウムの検査とは異なり、食道・胃・十二指腸粘膜の表面を直接観察するため、バリウム検査では確認する事ができないような早期癌を発見することが可能で、同時に細胞の検査も行うことができます。
また、咽頭・喉頭・声帯などもあわせて観察します。
検査の際に、必要があればピロリ菌の検査を行います。
ピロリ菌:正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」 といいます。
60歳以上の方に感染率が高く、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸 潰瘍の原因となることで知られていましたが、最近では胃癌の原因になることも判明しました。
☑ 慢性胃炎のある方 ☑ バリウム検査で異常がある方 ☑ お腹のみぞおち付近に違和感や痛みのある方 ☑ 飲酒量が多い方、暴飲暴食されている方 ☑ 検診の採血でペプシノーゲンに異常のある方 ☑ 吐き気や胸やけがしばらくずっと続いている方 ☑ 喫煙者の方 ☑ 便に赤黒さがある、また黒っぽい方 ☑ 家系に胃がんの方がいる場合 ☑ 体調不良が継続して続く、薬を飲んでも体調が良くならない。 |
上記チェック項目で一つでも当てはまる方は検査を受けることをおすすめします。
当クリニックでは、以下のようなかたちで、ピロリ菌の検査を行います。
1 | 内視鏡検査時の病理検査(実際の網膜を粘膜を採取し、顕微鏡でピロリ菌の有無を見ます) |
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2 | 尿素呼気テスト(吐いた息で検査します) |
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3 | 血液中抗ピロリ抗体(ピロリ菌に対する免疫反応を見る検査です) |
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感染は小児期の衛生環境が感染率に影響を与えていると考えられています。
つまり、衛生環境が悪いと感染率が上がります。
感染経路は口からで、家族内感染や集団生活での感染があります。衛生状態が改善された今日の日本では、若い世代の感染率は急速に低下しています。
ピロリ菌は胃粘膜に感染し、胃炎を引き起こします。
ピロリ菌は治療しなければ生涯感染が持続します。
胃粘膜に慢性的に炎症を繰り返し、萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、胃MALTリンパ腫などの病気を引き起こします。
カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)またはプロトンポンプ阻害剤(PPI)という薬と2種類の抗生物質を組み合わせ1週間続けて服用します。
胃酸の分泌を抑える働きをするP-CABまたはPPIとピロリ菌に効果のある抗生物質を使いピロリ菌を
除去します。
一般的に保険のきく治療とされるようになっていますので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍でお困りのかたは是非一度ご相談下さい。
但し、アレルギーの方は服用できませんので、医師に一度ご相談下さい。
1 | 頻繁には起こることではないですが、下痢・軟便・皮膚湿疹・味覚異常・食欲不振・舌炎などになってしまう可能性があります。 |
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2 | ピロリ除菌に成功した後で人によっては胸焼けが起きやすくなる場合もあります。 |
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